【昆虫標本】 世界一重い昆虫 ゴライアスオオツノハナムグリ (Goliathus goliatus)

ゴライアス 昆虫標本

私の持っている昆虫標本コレクションから世界一重い昆虫 ゴライアス ゴライアス(Goliathus goliatus:和名ゴライアスオオツノハナムグリ)を紹介します。ゴライアスはアフリカ大陸のコガネムシで、オスの大きなものは100㎜を超え、重量は100gと世界一重い昆虫と言われています。

熱帯アジアではアトラスオオカブト、熱帯アメリカではヘラクレスオオカブトが王者といえる巨体を誇っていますがアフリカ大陸ではゴライアス属が王座に君臨しています。名前の由来はその巨体にふさわしく、旧約聖書のサムエル記に登場する身長6キュビト半(約2.9メートル)の巨人兵士ゴリアテ (Goliath) の英語読みのゴライアスからです。

ゴライアス

写真の個体は初めて購入したゴライアスで体長は101.7mmとまずまずの大きさです。ゴライアスのオスの表面はきめの細かい微毛に覆われビロード生地のような光沢があり、しっとりとした美しさがあります。ただこの微毛は傷やスレがついてしまうことがあるので、傷がなく巨大なものは稀少になります。

また、頭の部分の白と黒の模様は個体差があり、個体ごとに印象が違ってきます。

次に横からの写真です。前方の大きく、少し反っている角から力強さを感じます。後ろにも短いですがs四角い角がついています。こちらはどのように使っているのか疑問です。オス同士の戦いなどに役立つのでしょうか。

ゴライアス

正面からの写真です。胸の縞模様が目立ちますね。ほかの昆虫からしたら、この巨体と目立つ縞模様が迫ってきたら、思わず逃げ出すのではないでしょうか。

ゴライアス

次に裏側です。写真では表現できませんでしたが、黒い部分は実際は深い光沢のある緑で美しいです。足の根元はこの巨体を支えるだけあってかなり発達していますね。一度、実際の力強さを体感してみたいです。

ゴライアス

子供のころ昆虫図鑑を見たときのゴライアスのこの独特のカラーと形が印象に残っていたように思います。それから十数年後に実物を見てから魅了されてしまいました。ゴライアスには後ろの翅の黒い部分が白くなっていく変異があり、白い面積が多いほど珍しくなります。それら白い個体も持っているのでまた紹介していきたいです。

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