キノコの真似?なツノゼミ (Funkhouserella bulbiturris)

昆虫標本
Funkhouserella bulbiturris

マツタケツノゼミ(学名:Funkhouserella bulbiturris)は身体からキノコが生えたようなとても奇妙なツノゼミです。

Funkhouserella bulbiturris

ツノゼミは世界各地にいますが、奇妙な角を持つ種類が多くいます。フィリピンのマツタケツノゼミはその中でもトップクラスの見た目だと思います。体長は1cm程度ですが体の半分はあろうかという奇妙な角が生えています。ツノゼミの角はいろいろな形をしていて、植物の棘を真似たり、アリを真似たりしている種類がいます。マツタケツノゼミも植物の枝なんかをまねているのでしょうか。

ただこの角、正面から見ると体に対してとても巨大です。角の途中の伸びているところは横から見ると太いですが、正面からだと細くなっていることがわかります。角の中は空洞になっているので、見た目よりは重くないようですが、飛ぶのには邪魔なそうです。

実際は何に擬態しているんでしょうか。野生のものを見てみたいですね。

角を上から見ると体はほどんど隠れています。またこの角、トゲが出っ張っていて上から見るとかっこいい形をしています。表面をよく見ると脈が張り巡らされています。脱皮したとき角を膨らますために、体液が入って行くためのものですかね?

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